石川県金沢市にある、チラシやポスターなどの印刷を事業内容とするダイトクコーポレーションと、金沢美術工芸大学の学生たちがタッグを組んで作られたお化け屋敷「血の糸」は、メディアでも多数紹介されている地方の観光スポットの1つとなっています。
通常遊園地にあるこうした施設は有料ですが、血の糸は会社の会議室を改装して制作された施設で、興行目的のものではなく、予約は必要ですが無料で入ることができます。
このお化け屋敷は視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感を使って体験することができます。
血の糸のステージは、海の見える小高い丘の上にある廃病院という設定で、訪問者はミッションを与えられます。
院内を凝視しないとクリアできないような難しいものもあり、学生たちの制作した精巧なオブジェが恐怖を引き立てます。
また、廃病院の香りを噴霧しており、独特の雰囲気を味わうことができるでしょう。
骨伝導ヘッドフォンを着用して入場しますが、耳をふさがずに音を聞くことができるためリアリティーが増し、より臨場感のあるお化け屋敷を楽しむことができる設計になっています。
味覚に関しては、帰りに恐怖のカレーをプレゼントしており、帰宅後まで楽しむことができるようになっています。
現在は新型コロナウイルスの影響で臨時休業をしていますが、平常時で予約が入っていなければ希望の曜日に開いてもらうことができます。
血の糸が作られたのは2019年ですが、学生たちがバージョンアップを繰り返してホラースポットも次々と追加されています。